「【楽天ペイ】10/12(月)から旧アプリではお支払いができなくなります」というメールが届いても、記載されたリンクからアプリを更新しないでください。
2026年10月8日時点で確認した楽天ペイの公式情報には、10月12日から旧バージョンのアプリで一律に支払いができなくなるという発表は見当たりません。
一方、楽天ペイ公式は、アプリの更新やポイント進呈を装って不正アプリをインストールさせようとするメールについて注意を呼びかけています。
この通知を信用できない理由と、実際にアップデートが必要かを安全に確認する方法、すでにリンクを開いてしまった場合の対応を整理します。
楽天ペイは10月12日から旧アプリで支払えなくなるのか
2026年10月12日(月)から旧アプリの支払い機能が一律に停止するという情報は、10月8日時点の楽天ペイ公式発表では確認できません。
楽天ペイでは、アプリのバージョンや利用環境によって一部の機能が使えなくなることがありますが、それと今回のメールに記載された期限は別に検証する必要があります。
したがって、10月11日までに更新しなければ支払えなくなると判断する根拠は、現時点では確認できていません。
この件名の個別メールについて、送信元アドレスやリンク先の情報は確認できていないため、発信元を特定したわけではありません。
ただし、10月12日の利用停止を裏付ける公式発表も確認できないため、正規の更新通知として信用するべきではありません。
実際に終了が発表されているサービスとは日付が違う
楽天ペイには、実際にサービス終了が発表されている決済機能もあります。
Android端末向けの「楽天カードタッチ決済」は、2027年1月中旬から2月中旬ごろにサービスを終了する予定です。
このサービスでは2026年9月30日13時に新規設定の受付が終了していますが、既存利用者はサービス終了まで引き続き利用できると案内されています。
対象はAndroid端末向けの特定のタッチ決済機能であり、楽天ペイアプリ全体が2026年10月12日に利用できなくなるという意味ではありません。
サイト名:楽天ペイアプリ
サイトURL:https://pay.rakuten.co.jp/news/nfc-android/
資料・記事タイトル:Android端末における「楽天カードタッチ決済」サービス終了と新しいウォレット決済サービスへの移行のご案内
公開・更新日時:記載なし(確認日:2026年10月8日)
今回のメールを不審と判断する理由
今回の件名には、楽天ペイを装った不審メールで確認されている手口と共通する特徴があります。
更新期限を指定して支払い停止を警告している
「10月12日から支払えなくなる」という案内は、日常的に楽天ペイを利用している人に早急な対応を促す内容です。
アプリの更新期限を知らせる正規の案内もあり得るため、期限の指定だけで詐欺とは断定できません。
しかし、支払い停止という重要な変更であれば、メールだけで判断せず、楽天ペイの公式発表と照合する必要があります。
件名に目に見えにくい特殊文字が混在している
今回提示された件名には、通常の日本語の文章では必要のない、目に見えにくい特殊文字が複数挿入されています。
具体的には「旧アプリ」「お支払い」「できなくなります」などの文字列の途中に、ゼロ幅文字と呼ばれる種類の文字が含まれています。
ゼロ幅文字は画面上では見えにくいため、文章を普通に読んだだけでは気づかないことがあります。
このような文字の混入だけで詐欺メールと断定することはできませんが、通常の案内文とは異なる不審な特徴です。
楽天ペイ公式が不正アプリへの誘導を警告している
楽天ペイ公式は2026年9月、楽天ポイントやクーポンの進呈などを装い、Google Playやそれに似せたサイトへ誘導する不審メールについて注意喚起しています。
この手口では、アプリのインストールや更新を促し、利用者に不正なアプリを導入させようとします。
フィッシング対策協議会も2026年9月8日、Android端末向けの不正アプリへ誘導するメールについて緊急情報を公開しました。
同協議会によると、アプリの更新、お知らせの確認、ポイント付与など、さまざまな文面が使われています。
「Google Playでアップデート」と表示されていても、そのボタンが本物のGoogle Playへ接続するとは限りません。
メール本文にアプリ更新の案内がある場合は、そのリンクを利用しないことが重要です。
機関名:フィッシング対策協議会
資料名:不正アプリのインストールへ誘導するフィッシングメール (2026/09/08)
公開日:2026年9月8日
URL:https://www.antiphishing.jp/news/alert/malapp_20260908.html
楽天ペイの正規メールかどうかを確認する方法
メールの真偽を判断する際は、差出人アドレスとリンク先を確認することが基本ですが、それだけで安全性を確定することはできません。
差出人のメールアドレスを確認する
楽天ペイ公式によると、楽天グループから送られるメールには、次のようなドメインが使用されています。
- @rakuten.co.jp
- @pay.rakuten.co.jp
- @mail.pay.rakuten.co.jp
- @info.rakuten.co.jp
例えば、楽天ペイアプリの利用内容確認メールには「no-reply@pay.rakuten.co.jp」が使用されています。
ただし、楽天グループは複数の送信元ドメインを利用しており、上記以外のアドレスという理由だけで偽物と確定することはできません。
反対に、差出人欄に楽天の正規ドメインが表示されていても、送信元を偽装している可能性があります。
差出人の表示名やメールアドレスが本物らしいことだけを理由に、メール内のリンクを信用しないでください。
公式サイトと公式アプリを自分で開く
最も安全な確認方法は、受信したメールから移動せず、自分で楽天ペイの公式サイトやインストール済みのアプリを開くことです。
楽天ペイの公式サイトは「https://pay.rakuten.co.jp/」です。
公式サイトのお知らせやアプリ内の案内で、10月12日の支払い停止に関する情報があるかを確認してください。
公式情報で同じ変更を確認できなければ、メールに記載された期限に従って操作する必要はありません。
楽天ペイを安全にアップデートする方法
今回のメールが不審でも、楽天ペイアプリを最新の状態に保つこと自体は、セキュリティや動作の安定性の面で有効です。
アップデートする場合は、必ずスマートフォンに入っている正規のアプリストアから操作してください。
iPhoneの場合
- iPhoneの「App Store」を開きます。
- 「楽天ペイ」を検索し、正規アプリのページを開きます。
- 「アップデート」が表示されている場合はタップします。
- 「開く」と表示されている場合は、その画面で提供されている更新はありません。
App Storeのアカウント画面にある「アプリのアップデート」から更新対象を確認することもできます。
Androidの場合
- スマートフォンの「Google Play ストア」を開きます。
- 「楽天ペイ」を検索し、正規アプリのページを開きます。
- 「更新」が表示されている場合はタップします。
- 「開く」と表示されている場合は、その画面で提供されている更新はありません。
Google Playのプロフィールアイコンから「アプリとデバイスの管理」を開き、更新可能なアプリを確認する方法もあります。
更新できない場合は、端末のOSやアプリの対応環境も確認してください。
メールのリンクからアプリを入れ直す必要はありません
メールの案内を信用して楽天ペイアプリを削除したり、別のアプリをインストールしたりしないでください。
更新が必要かどうかは、正規のアプリストアで確認できます。
メールのリンクを開いてしまった場合の対処法
すでにメールを開いたり、リンクを押したりしていても、行った操作によって必要な対応は異なります。
メールを読んだだけの場合
メールを閲覧しただけで、リンクを開かず、添付ファイルの操作や個人情報の入力もしていない場合は、通常、直ちにパスワード変更などを行う必要はありません。
不審なメールは削除し、記載された案内には従わないようにしてください。
リンクを開いたが何も入力していない場合
リンク先を開いただけで、情報の入力やアプリのダウンロード・インストールを行っていない場合は、まずページを閉じてください。
リンクを開いたことだけで、楽天IDやクレジットカード情報が盗まれたと断定することはできません。
ただし、何らかのファイルがダウンロードされていないか、意図しないアプリをインストールしていないかは確認してください。
楽天IDやパスワードを入力した場合
偽サイトに楽天IDやパスワードを入力した可能性がある場合は、速やかに楽天IDのパスワードを変更してください。
受信メールのリンクは使用せず、楽天会員情報ページ「my Rakuten」を自分で開いて変更します。
同じパスワードを他のサービスでも使用している場合は、それらも変更する必要があります。
さらに、楽天ペイの正規アプリで決済履歴を確認し、身に覚えのない支払いがあれば公式の問い合わせ窓口へ連絡してください。
クレジットカード情報を入力した場合
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを偽サイトに入力してしまった場合は、カード発行会社の正規窓口へ速やかに連絡してください。
事情を説明し、利用停止や再発行の必要性について確認します。
カード情報を盗まれた場合、楽天IDのパスワードを変更するだけではカードの不正利用を防げない可能性があります。
不審なアプリをインストールした場合
メールのリンク先から不審なアプリをインストールした場合は、単なるフィッシングサイトへのアクセスとは異なる対応が必要です。
まず機内モードに設定し、Wi-Fiもオフにして通信を遮断してください。
不正アプリと判断できるものは削除し、必要に応じて端末メーカーや携帯電話会社のサポートに相談してください。
IPA(情報処理推進機構)は、不正アプリをインストールした場合、影響を完全に把握できないことがあるため、端末の初期化を推奨する事例も示しています。
感染が疑われる端末でパスワード変更などを行うことは避け、安全な別端末を利用してください。
機関名:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
資料名:国税庁をかたる偽ショートメッセージサービス(SMS)や偽メールに注意
公開日:2022年10月31日
URL:https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2022/mgdayori20221031.html
不審なメールを楽天へ報告する方法
楽天グループは、なりすましサイトや偽メールを報告するための専用フォームを設けています。
報告ページは「https://report-phishing.faq.rakuten.net/」です。
楽天を装ったメールは、同ページで案内されている報告受付アドレスへ転送できます。
メール本文のリンクをクリックする必要はありません。
なお、このフォームは不審メールなどの情報提供を受け付けるためのものであり、不正利用や被害の相談は各サービスの正規問い合わせ窓口で行う必要があります。
結局、10月12日までに何をすればよいのか
今回の通知を受け取っただけで、10月12日までに特別な手続きをする必要があるとは確認できていません。
最初に行うべきことは、メールのリンクを開かず、正規のApp StoreまたはGoogle Playで楽天ペイの更新状況を確認することです。
更新が提供されていれば通常の方法でアップデートし、提供されていなければ、メールに従って別のアプリをインストールする必要はありません。
2026年10月8日時点で、メールに記載された10月12日の一律支払い停止は公式情報で裏付けられていません。
今後、実際にアプリの対応条件が変更される可能性はあるため、最終的には利用時点の楽天ペイ公式のお知らせを確認してください。


コメント