X(旧Twitter)でパスキーを使ってログインできない場合、最初に行うのはパスキーの削除やXアプリの再インストールではありません。
まず、パスワードなど別の方法でログインできるか、すでにログイン中の端末が残っていないかを確認してください。
X公式ではパスキーはログインに必須ではなく、パスキーが使えない場合でも別のログイン方法を利用できます。
そのうえで、「パスキーが端末に見つからない」「パスキーを選ぶとエラーになる」「アプリだけログインできない」のどこで止まっているかを切り分けると、必要のない設定変更を避けられます。
Xのパスキーでログインできない時に最初に確認すること
表示されているエラーや、ログインできない場所によって確認すべきポイントが変わります。
| 状態 | 主に確認すること | 最初の対処 |
|---|---|---|
| 「このデバイスにはXのパスキーがありません」などと表示される | パスキーの保存先、同期、Apple Account・Googleアカウント | 端末のパスワード管理機能にXのパスキーが保存されているか確認します。 |
| 「パスキーに問題があります」「選択したアカウントが見つかりませんでした」 | X側に登録されたパスキーと、端末から選択しているパスキー | 「別の方法を試す」などからパスワード等でログインできるか先に確認します。 |
| Xアプリだけログインできない | Xアプリ、OS、通信環境 | SafariやChromeなどからブラウザ版Xへログインできるか確認します。 |
| ブラウザだけログインできない | ブラウザ、Cookie、キャッシュ | 別のブラウザまたはXアプリで同じアカウントに入れるか確認します。 |
| 「ログイン禁止中」と表示される | ログイン失敗回数による一時ロック | X公式の案内では約1時間で自動解除されるため、その間は追加のログイン試行やパスワードリセットを控えます。 |
最初に守りたいこと
別のスマートフォンやブラウザでXにログインした状態が残っている場合は、復旧方法を確保する前にログアウト、アプリ削除、パスキー削除を行わないでください。
「このデバイスにはXのパスキーがありません」と表示される場合
この表示が出る場合は、Xのアカウントが消えたと決めつけるのではなく、まず現在の端末から利用できるパスキーが見つかっているかを確認します。
Xのパスキーは公開鍵暗号を使っており、X側には公開鍵が保存され、ログインに使う秘密鍵側の情報は端末やパスワードマネージャー側で管理されます。
そのため、機種変更後や別端末では、以前と同じApple AccountやGoogleアカウントを利用していても、パスキーの同期設定や保存先が異なると候補として表示されないことがあります。
iPhone・iPadではiCloudキーチェーンを確認する
Appleは、iCloudキーチェーンを利用すると、保存したパスキーを承認済みのiPhone、iPad、Macなどで同期できると案内しています。
新しいiPhoneなどでXのパスキーが表示されない場合は、以前と同じApple Accountを使用しているか、iCloudの「パスワードとキーチェーン」の同期が有効かを確認してください。
iOS 18以降では「パスワード」アプリから保存済みのパスキーを確認できるため、Xに該当する認証情報が残っているかを確認する方法もあります。
Androidでは利用中のパスワードマネージャーを確認する
Googleは、AndroidのパスキーがGoogle パスワード マネージャーや対応する他社製パスワードマネージャーに保存・同期されると案内しています。
Androidで候補が出ない場合は、「設定」の「パスワード、パスキー、アカウント」などから、現在どのパスワードマネージャーを利用しているかを確認してください。
複数のGoogleアカウントや複数のパスワードマネージャーを利用している場合は、Xのパスキーを保存した側を選択しているかも確認対象です。
別の端末に保存したパスキーを使う
パソコンなど別の端末からログインする場合でも、パスキーを保存したスマートフォンが手元にあれば、画面に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取って認証できる場合があります。
AppleとGoogleはいずれも、対応するログイン画面で「別のデバイスのパスキー」などを選び、QRコードを使って認証する方法を案内しています。
「パスキーに問題があります」と表示される場合
パスキーの候補自体は表示されるのに、「パスキーに問題があります」「選択したアカウントが見つかりませんでした」などで止まる場合は、保存先だけを確認しても解決しないことがあります。
まず「別の方法を試す」などからパスワードや利用可能な別の認証方法でログインできるか確認し、Xアカウントへのアクセス経路を確保してください。
X公式でもパスキーは必須ではないため、パスキーのエラーが出ていること自体は、アカウントへ二度とログインできないことを意味しません。
iPhoneのSafariではブラウザ版でパスキーを作り直して解消した検証例がある
2026年5月29日にSBAPPが行った実機検証では、iOS版Xアプリで作成したパスキーをSafariのブラウザ版Xで使うとエラーになり、Xアプリ側のパスキーを削除した後にブラウザ版Xで新しく作成すると正常にログインできたと報告されています。
X公式は、この現象の原因や「Xアプリで作成したパスキーに不具合がある」とする発表をしていません。SBAPPの検証はX iOS版11.95、iOS 26.5、iPhone 17という特定環境での結果であり、すべてのiPhoneで同じ原因・同じ解決方法になることは確認されていません。
同じエラーが出ていて、パスワードなど別の方法で確実にログインできる場合に限り、次の順番を追加策として検討できます。
- 現在ログイン中のXアプリやブラウザを残し、パスワードなど別の方法でもログインできることを確認します。
- Xの「設定とプライバシー」から「セキュリティとアカウントアクセス」→「セキュリティ」→「パスキー」を開き、既存のパスキーを削除します。
- Safariでブラウザ版Xへログインし、同じセキュリティ設定からパスキーを新しく作成します。
- 作成後、いったん別のブラウザやXアプリでも新しいパスキーが利用できるか確認します。
パスキーを削除する前の注意
パスワードを忘れている、登録メールアドレスや電話番号も使えないなど、ほかのログイン手段を確保できていない状態では、先に既存パスキーを削除しないでください。
Xアプリだけパスキーでログインできない場合
SafariやChromeなどのブラウザ版XにはログインできるのにXアプリだけ失敗する場合は、パスキーそのものよりアプリや端末側の問題を先に切り分けます。
X公式はiPhone・Androidともに、端末の再起動、通信環境の確認、OSやXアプリの更新、VPNを利用している場合の接続確認などを案内しています。
まずブラウザ版Xにログインできる状態を確保したうえで、次の順番で確認してください。
- Xアプリと端末OSを更新します。
- 端末を再起動します。
- Wi-Fiとモバイル回線を切り替えるなど、別の通信環境で試します。
- VPNを使用している場合は、一時的にオフにして変化を確認します。
- それでもアプリだけ失敗する場合は、ログイン情報と2要素認証のバックアップ手段を確保してから、再ログインや再インストールを検討します。
ブラウザ版を開こうとしてもXアプリへ飛んでしまう場合は、Xのブラウザ版へログインするとアプリに飛ぶ時の対処法で、iPhone・Android別の開き方を確認できます。
「予期しないエラー」「内部エラー」など、パスキー以外のエラーも同時に出ている場合は、Xにログインできない「予期しないエラーが発生しました」の原因と対処法も切り分けに使えます。
パスキー以外の方法でもXにログインできない場合
パスキーだけでなくパスワードでもログインできない場合は、パスキーの問題だけを追い続けず、通常のアカウント復旧へ切り替えます。
パスワードを忘れた場合、X公式は登録メールアドレス、電話番号、ユーザー名などからパスワードリセットを進める方法を案内しています。
2要素認証を有効にしている場合は、利用可能な別の認証方法やバックアップコードも確認してください。
登録メールアドレスも利用できず、パスワードも分からない場合は、Xにログインできない|パスワードを忘れメールアドレスも使えない時の復旧方法で、残っている電話番号やログイン中端末から復旧できるかを確認できます。
何度も試して「ログイン禁止中」になった場合
X公式によると、ログインに一定回数失敗すると一時的にロックアウトされ、正しいパスワードでもログインできない状態になります。
「ログイン禁止中」と明示されている場合は約1時間で自動解除されると案内されているため、その間はログイン試行やパスワードリセットを繰り返さないでください。
ただし、「パスキーに問題があります」「内部エラー」など別のエラーまで、1時間待てば解消すると公式に案内されているわけではありません。
Androidのパスキー対応はX公式の日本語版と英語版で記載が違う
Androidでパスキーを使おうとしている場合は、X公式ヘルプの言語によって説明が食い違っている点にも注意が必要です。
2026年10月2日時点で、Xヘルプセンター英語版はパスキーがiOSとAndroidの両方で利用できると案内しています。
一方、同じ内容の日本語版には「現在のところ、iOSでログインしている場合にのみ使用できます」という記載が残っています。
- X公式の英語版と日本語版でAndroid対応について記載が一致していません。
- そのため、日本語版の「iOSのみ」という一文だけを根拠に、2026年10月2日時点でAndroidでは利用できないと断定することは避けるのが安全です。
Androidでパスキーが表示されない場合は、非対応と決めつける前に、Google パスワード マネージャーなどの保存先、Googleアカウント、同期設定、Xアプリの更新状況を確認してください。
Xのパスキーでログインできない時に避けたい対処
原因が分からない状態で設定を次々に消すと、利用できていた復旧経路まで失うことがあります。
- ほかのログイン方法を確認する前に、唯一残っているパスキーを削除しない。
- 別端末でログイン中なら、復旧手段を確保する前にログアウトしない。
- パスワードや認証を短時間に何度も試し続けない。
- アプリだけの問題か確認せず、いきなりXアプリを削除しない。
- 「パスキーが使えない=アカウントが削除された」と判断しない。
結局どの順番で対処すればいい?
最短で切り分けるなら、次の順番で進めてください。
- ログイン中の端末があれば、その状態を残します。
- 「別の方法を試す」などから、パスワードや別の認証方法でログインできるか確認します。
- パスキーが見つからない場合は、iCloudキーチェーンやGoogle パスワード マネージャーなどの保存先・同期を確認します。
- アプリだけ失敗する場合はブラウザ版X、ブラウザだけ失敗する場合はXアプリや別ブラウザで比較します。
- iPhoneのSafariで「パスキーに問題があります」と出る場合は、別のログイン手段を確保したうえで、ブラウザ版Xでパスキーを作り直す検証例も追加策として検討します。
- パスキー以外でもログインできない場合は、パスワードリセットや2要素認証を含む通常のアカウント復旧へ進みます。
パスキーのエラーだけなら、すぐにアカウント復旧不能と考える必要はありません。
「まだ使えるログイン経路を消さない」ことを優先しながら、パスキーの保存先、アプリとブラウザの差、Xアカウント側の認証を順番に切り分けるのが安全です。


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